DAZNレビュー
2017年4月にamazon fireTV stick(2017)が発売されて、旧型よりDAZNの画質が大幅に向上しました。

さらに、DAZNは2017年6月にアプリの大幅更新を行いました。
これにより、iOS(Apple)環境下での画質の大幅改善ならびに、AppleTVへの対応も発表、
Android用アプリも改善されて、ソフト面からも画質向上のアプローチがなされました。

Jリーグシーズンも折り返しという段階で、シーズン開始前よりも充実した視聴環境が整ってきたところで、
大画面でDAZNを見るために必要な主要なデバイス3つを実際に使用してみた
感想中心のレビューとなります。
  • amazon fireTV stick(2017)
  • amazon fireTV BOX
  • AppleTV(第4世代)
この3機種のレビューとなります。

まずは3機種がどういった人に向いているのか?

【amazon fireTV stick(2017)】 4980円

●やっぱり価格!とにかく安く抑えたい人。
コストパフォーマンスはバツグンです。

●ただし、画質は比較3機種の中で最も劣る。
初代stickより大幅に画質が向上してる点や、
劣るという言葉は使ったが、じっくりと見比べないとわからないレベルではあります。

●接続するテレビの位置でWi-Fiの電波を安定して受信できる人。
Wi-Fi接続しか対応してないので、接続するテレビの場所でしっかり電波を掴んでいるかを
購入前にスマホで確認しておくことをオススメします。

スマホの段階で電波が弱かったり、電波強度が安定しない場合は、
ルータの親機の位置や向きを替えてみたり、遮蔽物に強い5GHz(802.11ac)のルータに
買い換える等の対策が必要です。

●1日2試合くらいしか見ない人。
後述しますが、stickでDAZNを長時間視聴してると排熱の問題からクルクルが多発します。
連続で視聴してて3試合目開始あたりから多発します。
連続で数試合も見ない人、1日2試合くらいしか見ない人なら遭遇しにくい問題です。


【amazon fireTV 】(通称BOX) 11980円

●とにかく画質重視な人。
stickよりも描画が丁寧で、動きも滑らか。発色も良い。
とことんまで画質にこだわるならstickの倍以上のお金を支払う価値があります。
ただしstickとの差は、よほどじっくりと比べないと分からないレベルです。

→→→ほぼスカパー!HD

●接続するテレビまで有線LANが引ける人。
たとえテレビの位置でWi-Fiの電波がしっかり拾えても、有線LANがひけるなら、
安定した通信が望める有線LAN接続に対応したBOXがオススメです。

●1日5時間以上DAZNを視聴する人。
後述しますが、stickでDAZNを長時間視聴してると排熱の問題からクルクルが多発します。
スカパー時代から昼13時から夜21時までJリーグを点けっぱなしにしてた人にはBOXをオススメします。


【AppleTV(第4世代)】  17064円(32GBモデル)
2017年6月のDAZNアップデートでiPhone等iOSのネイティブアプリに。
iPhoneやiPadにおける画質が大幅に向上。
それと同時に、AppleTVにも対応。ネイティブな画質を大画面で楽しめるようになった。
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●身の回りのデバイスをApple製品で揃えてる人。
リモコンの充電もLightning端子で行いますし、AppleIDで紐付けてる音楽や映像を
大画面で楽しめるようになります。操作の親和性もありますから、
普段からApple製品に慣れ親しんでいる人はAppleTVがオススメです。

●支払いにクレカを使いたくない人。
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通常のDAZNよりも月額10円高くなりますが、iTunesカードで支払いが出来ます。
今までAppleの製品を使ったことが無くても大丈夫です。
AppleTV導入をきっかけに、DAZN専用のAppleIDアカウントを作ってしまうのも手です。
Appleの製品が手元にない状態でもAppleIDは作れます。

●画質や安定性はfireTV(BOX)と同等。
画質やハードの安定性でfireTVシリーズより劣った点は見当たりません。
ネットワークはWi-Fiはもちろん、有線LAN接続にも対応。
BOXと同様に、テレビまで有線LANが引ける方は有線がオススメです。

レビュー:amazon対決、stick vs BOX

【画質】 僅差でBOXの勝利(ほぼ個人の好み)
stickの画質がシャギーだったりエッジ感が強かったりという感想は今でも変わりありません。
そしてBOXのほうが文字テロップの輪郭が滑らかです。
stickで抱いていた画質の負の印象は、BOXで見る限り感じませんでしたので、
GPU搭載のBOXのほうが描画能力に長けてるように感じます。

本当に、本当に、微差ですが、
「輪郭の滑らかさ」「色味の濃さ」「カクカク感の無さ」
これら全てBOXの方が上回っています。

またブロックノイズの出にくさもBOXのほうが勝っていると思います。
本当に画面をマジマジと見て両機種を互い違いに見ないと分からないレベルです。

それらを比較できるように、外部から動画なり静止画なりで撮ってみましたが、
そうするとどちらも差がなく見えてしまいます。
つまり、違いのわかる画像は下記のような文字テロップの輪郭くらいしかありませんでした。

ですので、これら全て気になるか気にならないかの些細な差ですから、
画質にそこまで拘りのない方なら、価格の安いstickでも問題ないという結論になります。

amazon_stickamazon_box
1枚目:stick
2枚目:BOX

スコア表示や時間表示の曲線部が滑らかな描画になってるのはBOXです。
しかしこれもマジマジと見比べないと違いが分からないレベルです。

stick1box1
1枚目:stick
2枚目:BOX


鎌田大地の「大」の字の払いの部分に差が表れてます。
「大」の字が滑らかな描画になってるのがBOXです。
しかしこれもマジマジと見比べないと違いが分からないレベルです。

stick2box2
1枚目:stick
2枚目:BOX


「谷」、「×」、「べ」、「レ」・・・斜めの線の描画で差が出てます。
これらが滑らかに描画出来てるのはBOXのほうです。
しかしこれもマジマジと見比べないと違いが分からないレベルです。
(本当に微差も微差・・・)

~画質のみでの結論~
ここまで画像を見比べて、大差ないじゃんと思えばstickでも満足出来ると思いますし、
やっぱり違うなぁと思えば、stickを買ってしまうと行く行くは画質に不満を覚える可能性がありますから、
BOXを選択したほうが良いと思います。


【ネットワーク性能】 BOXの勝利(大差)
●Wi-Fiの性能差
スペック表記通りなら、両機種に大差はありません。
しかし大事なのは、設置場所です。

stickはテレビの裏側に直挿しです。ルータの設置場所次第ではテレビの画面自体が
電波の遮蔽物になってしまう可能性もあります。

BOXにもテレビの裏側に設置する金具が別売されてますが、
普通に設置するならテレビの横か下かが一般的です。
一般論として受信環境が良くなるのはBOXです。あくまで一般論です。

●有線LAN対応の有無
私がstickが圧倒的に不利と考える理由は、有線LANに対応してないこと。
水を運ぶことに例えると、無線LANがバケツリレーなら、有線LANは水道管。
仮に運べる量が一緒でもどちらが安定して目的地まで水を運べるか、という安心感ですね。

その安心感のために、stickの倍のお金を払ってBOXを買う・・・その価値があります。


【動作の安定性】 BOXの勝利(大差)
stick(2017)を発売日から使っていて、
DAZNの長時間視聴で挙動がおかしくなることに気が付きました。

それが長時間視聴でのクルクルの頻発。
DAZN自体が止まってたり、私のネットワーク回線の調子が悪かった訳ではありません。
stickでクルクルしてる時に、別の端末でDAZNを見ても全く問題ありませんでした。

13時キックオフのJリーグを見始めて、19時キックオフの試合が終わる21時まで見ていると、
必ず17時頃にクルクルが頻発したり、画面のフリーズが起こるようになりました。

stickは北米で先行販売されたときにも排熱性能の問題がユーザから指摘されていたようですが、
私が使っている範囲でも、DAZNを長時間見てるとstickの本体が熱くなってるのがわかります。
(熱いと言っても触れなくなるほど熱くはなりませんが・・・)

テレビ自体が発する熱から逃げるために
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こんな感じで、HDMI延長ケーブルを使ってテレビの熱から逃しているにも関わらず、
stickは熱くなりました。そしてDAZNの視聴に少なからず影響を与えました。
スカパー時代にテレビ点けっぱなしにして1日中Jリーグ見てた人なら、BOXが良いです。

また、DAZNは徐々にfps(フレームレート)の向上を図っているようです。
この件は後述しますが、fpsが上がれば画質も向上するが本体への負荷も高くなります。

ちなみにstickもBOXも60fpsの表示まで動画配信に対応してますが、
fpsが上がるとハードウェアの負荷が上がるので、stickに今後一抹の不安が残ります。


【起動時間】 BOXの勝ち(僅差)
~本体起動時間~
stick:36秒
BOX:22秒

※電源オフ状態からの起動から、ホーム画面まで。
※ホーム画面とは最初に表示されるメニューのアイコンや画像が全て描画しきるまで。

~DAZN起動時間~
stick:14秒
BOX:10秒

※DAZNアプリを立ち上げてからDAZNが最初に表示する配信映像が流れるまで。

メモリ搭載容量が多いBOXの方が早い結果に。
ここは順当に性能差、価格差が出ています。
とは言ってもstickを使っていて遅く感じる訳ではありません。

あくまで比べた時にBOXの方が速いだけで、stickの起動時間に不満はありません。

【リモコン応答性、メニュー切り替え速度】
 ドロー
標準リモコンの性能差はありません。
メニューの切り替え速度もstick、BOX共にサクサクと操作できます。
ここには性能差と価格差は表れません。どちらも同じです。

【DAZN以外のサービス】 ドロー
amazonプライムビデオ、スポナビライブ、YouTube、ニコニコ動画、
このあたりは、stickもBOXも大差ありません。
ゲームは試してませんが、BOXは高性能なゲームに対応してることを謳っています。
・・・まぁ、fireTVをゲーム目的で買う人はいないでしょう(偏見)

【ストレージ】 DAZN視聴だけならドロー
アプリをインストールする部分の容量ですね。こちらはどちらも8GBです。
stickは拡張出来ませんが、BOXはmicroSDカードで容量拡張できますし、
microSDに保存した写真や動画も見ることが出来ます。
更にBOXはUSB端子が付いてますので、外付けHDD等も接続可能です。

・・・まぁ動画配信サービスの視聴専用機にするなら、ストレージ容量は気にしなくて大丈夫です。
標準の8GBで事足ります。

【リモコンは電池式
fireTVシリーズのリモコンは単4電池です。
2ヶ月間ガンガン使っていたらあっというまに切れました。消耗は早い印象。

エネループ等の充電式乾電池を4本以上用意しておいて、
電池が切れたら即交換・即充電の環境があると便利です。

2ヶ月で切れると考えると、通常の乾電池ではゴミが増えやすくなってしまいます。

「amazon fireTV」 vs 「AppleTV」


【AppleTVとfireTV(BOX)に差はほぼ無い】

AppleTVamazon_box

1枚目:AppleTV
2枚目:fireTV(BOX)


同じ試合(場面)での比較じゃなくて申し訳ありません。
AppleTVは既に手放してしまったので・・・。
  • 色味的にはAppleTVの方が個人的に好みだな。
  • AppleTVのほうが若干、動いてる選手の輪郭がシャギーかな?
  • リモコンの使い勝手はfireTVのほうが好きだな。
  • DAZNのメニュー画面はfireTVのほうが使いやすいかな?
個人的感想を列挙しましたが、こればかりは個人の好みや誤差の範疇です。

ですから、選ぶ基準は、
Appleのサービスをよく使うのか、amazonのサービスをよく使うのか?とか・・・
AppleTVはこの3機種で一番高いからBOXで妥協しようとか・・・

迷ったらこのくらいしか選ぶ基準がないと言っても過言ではありません。

【AppleTVのログイン方法は?】
アプリ内課金で支払う予定が無い方でも、
今までのDAZNアカウントや、DAZN for docomoのdアカウントログインでもログイン可能です。

【アプリ内課金で支払いたい】
アプリ内課金、AppleIDとDAZNアカウントの関連性について
うまくまとめていらっしゃるサイトがありましたので、下記リンクをご覧ください。
既にAppleIDとDAZNアカウントを持ってる人はちょっと不便なようです。

DAZN が iTunes カード利用による決済で利用可能になったので変えてみた ~ドコモ以外のクレカを使えない/使いたくないユーザーに朗報

以下、引用。

クレジットカード決済で作った DAZN アカウントは決済方法を変えられないので、別のメールアドレスで新規アカウントを作り直す必要がある

Apple 決済は iPhone、iPad など iOS 端末、Apple TV の DAZN アプリで新規に作ったアカウントでのみ可能
(Apple 端末の DAZN アプリで作ったアカウントは Apple 決済のみ。もちろん、そこで作ったアカウントはパソコンのブラウザや Android 端末で利用可能)

アップルのアプリ内課金、定期購読課金の規約上、Apple 端末の DAZN アプリ内で DAZN の支払い登録を行う際に、Apple 決済にクレジットカードの登録をしておくか、クレジットカードの登録がない場合は初回引き落とし金額以上のチャージ残高が必要
(DAZN の月額料金は税込1,900円なので、クレジットカードを iTunes、AppStore の支払いで登録してない場合は、チャージ残高が1,900円以上ないとアプリ内での登録そのものができません)

DAZN で直接支払うと月額利用料が税抜 1,750円 = 税込 1,890円だが、アップル決済だと税込 1,900円になり 10円だけ高くなる

従来から使っていた人も新規アカウントを作ることになるので、30日間の無料お試し期間がまた利用可能に

ということで、今まで DAZN と契約していた人は現在のアカウントを解約し、別のメールアドレスを使って DAZN アプリ内で新規アカウントを作らなければならないことが最大のポイントです。アカウントを引き継いで決済方法だけを変えることは今のところできません。

AppleTVは2017年7月現在・番組表表示に対応】
fireTV版アプリは7月現在、番組表表示にまだ対応していませんが、
AppleTV版アプリは番組表表示に対応しています。
時系列で番組を確認したい人は、現時点ならAppleTVということになります。

↓DAZNの番組表表示の様子(引用元:水戸ホーリーホック公式サイト

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【リモコンが充電式
fireTVのリモコンは単4電池となりますが、AppleTVのリモコンは充電式です。
Lightningケーブルで行いますので、iPhoneやiPadを持って出かけてる最中に
リモコンの充電を行える効率の良さがあります。

改めて、3機種を選ぶ基準をおさらい。

【amazon fireTV stick(2017) 4980円
 
●予算重視。コストパフォーマンスは最も高い。
●画質は比較3機種の中では劣るが僅差。
●事前に、テレビの位置でWi-Fiの電波を安定して受信出来るか確認を。
●長時間視聴には不向き。5時間連続再生でクルクルしやすくなる。
●2017年7月現在、番組表表示には非対応。


【amazon fireTV 】(通称BOX) 11980円

●スカパーHDの画質まで少しでも近づきたい画質重視な人。
●接続するテレビまで有線LANが引ける人。
●長時間視聴する人。1日5時間以上DAZNを視聴する人。
●2017年7月現在、番組表表示には非対応。

【AppleTV(第4世代)】  17064円(32GBモデル)

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●身の回りのデバイスをApple製品で揃えてる人。
●iTunesカード支払い可能。支払いにクレカを使いたくない人。
●画質や安定性はfireTV(BOX)と同等。
●2017年7月現在、番組表表示に対応。

~3機種使ってみての感想とDAZNの50fps化~

AppleTV版のアプリリリースがあったときに、既にもってるユーザさんからの
「AppleTVの画質やべえ」の感想を見て、導入してみましたが、
確かに画質はstickと比べると半端ないですし、Apple独特のオシャレな感じが
大変にハイソサエティで良かったのですが、6月現在のAppleTV用DAZNのインターフェースと
AppleTVのリモコンの使い勝手が自分にとって馴染めず、
amazon fireTVに戻ってきました。

AppleTVのスワイプ式のリモコンより、fireTVの物理ボタン式のリモコンの方が性に合うし、
そもそもAppleのほかのサービスは殆ど使ってないし、
逆にamazonのサービスはプライム会員なので結構使ってるしで、
fireTVにしたほうが個人的に受けられる恩恵が大きいのでBOXに落ち着きました。

Jリーグ開幕前に比べたら、ハードもソフトも支払い面もいい方向に環境が整ってきてると思います。
噂に寄ると、DAZNのフレームレートが25fps→50fpsになっている様です。

※fps:1秒間に使う画像の枚数。パラパラ漫画のイメージで、枚数が多ければ滑らかになる。

DAZNのドイツアカウントも去年の8月に50fps化を予定を名言していました。↓



「元ツイート意訳」
クロアチアではみられません。ちなみに配信方式は25fpsですか?

「DAZNドイツの直翻訳」
私たちは、残念ながら、ドイツ、オーストリア、スイス+日本でのみ使用可能です。50 fpsのが計画されています。

ドイツのDAZNスレッドを読み拾ってると、Jリーグの川崎vs浦和が50fpsで配信されていたようです。
どうりで普段みてるJ2よりヌメヌメ滑らかに動くと思った・・・

【参考】
日本のテレビ放送:30fps(29.97fps)
欧州のテレビ放送:25fps
50fpsというのは欧州基準の倍ということになります。

全ての試合がまだ50fpsとは行かないようですが・・・。
J2が主戦場の管理人にとって、下部ディビジョンは後回しかなぁとか思う訳です。
まぁ、これも徐々に・・・ですね。今後の改善に期待しましょう。

ちなみに、fireTV(stick)も60fpsの表示まで動画配信に対応してますが、
fpsが上がるとハードウェアの負荷が上がるので、一抹の不安はあります。

50fpsの恩恵をフルに受けるなら、stickは避けたほうがいいのかな?
これも今後の経過を見ていきたいと思います。

ここまで長文駄文にお付き合い頂きましてありがとうございました。

~2017年7月現在、DAZN快適視聴に役立つサイト~

【速くて安定したインターネット回線を求める方】
サイト:グラぽ
当該記事:DAZNをテレビで視聴する環境、これがベストプラクティス ※2017年7月版


【fireTVでWi-Fiの5GHz帯に繋がらないを解消】
サイト:ちゃまぽこ
当該記事:【wifi】新型のamazon Fire TV Stickが5GHz帯(802.11ac)に接続できない時の対処法!

【Appleのアプリ内課金でDAZNの支払いをするために】
サイト:Tedious Days More×3
当該記事:DAZN が iTunes カード利用による決済で利用可能になったので変えてみた ~ドコモ以外のクレカを使えない/使いたくないユーザーに朗報